(痛いなあ……)
 酷使した事により炎症でも起こしてしまったのか、腫れてしまった手をさする。
 それでも気持ちが収まらず、少し遊んですぐ終わりにしようとログインした。


 報酬の多いデイリーオーダーを受注した侭こなせていないキャラが多くいるのだが、よく行動する1stキャラのレツィービートだけでも、とフリーフィールド「海岸探索」へと向かう。此処のAランク以上でのクリア、及びボスエネミーのバル・ロドスの打倒がかなり稼げるオーダーなのだ。
 腫れているのは主に右手親指の付け根なので、攻撃やカメラ操作をする指がやけに重く感じる。それでも何とかエネミーを蹴散らし、バル・ロドスのいる最深部まで辿り着いた。
 バル・ロドス戦に複数人で突入すると、拘束銃で釣り上げた時の拘束時間が短くなってしまうのだが、この時うっかりパーティーからパートナーを外すのを忘れてしまう。
痛い居たい01
 その為時間がかかり、さて手の痛みはどうかと思ったのだが、まだまだ大丈夫なようである。

痛い居たい02
 勢いに乗っておすすめクエストを軽くクリアすると、「特別任務:禍津【銀】」への切符であるボーナスキーが手に入ったので、これはやっておかねばと早速挑戦する。
 どういったクエストなのかと思えば、A.I.Sへ搭乗して如何に早く、また搭乗回数を少なくクリア出来るか、というクエストのようだ。最初は黒の民が相手であり、フォトンラッシュで数多く巻き込んで倒せば効率がいいのだろうか。
 黒の民を倒し続け、やがてマガツが姿を現す。
 この時、出現するマガツが一体だけとは思っておらずについ武装を温存してしまう。しかしその事に気付いたのがかなり後半で、急ぎ撃ったウィークバスターを外した事もあって時間がかかり、結果クリア報酬のコンテナを減らされてしまった。

 手の痛みはそれ程でもない、あと少し時間がある。そんな状態でふと思い出す。7thキャラのカカゼがレベル制限にあと少しで引っかかってしまうのだ。
 残りの時間はカカゼに使おう、そう決めてキャラチェンジする。

 レベル21以上のエネミーから惑星毎の観測素子を20個ずつ集めねばならないのだが、惑星リリーパの砂漠フィールドにて然程苦戦しなかった事が幸いしてスムーズに進んだ。
痛い居たい03
 惑星アムドゥスキアも終わり、あとは惑星ナベリウスの森林フィールドだけだ、と駆けていた時である。
 何やら手が熱を持ち始めている。今頃になって徐々に影響が出始めているらしい。
(せめてこれを終わらせるまでは……)
 森林を駆け抜けた後の手は痛みこそ酷くなっていなかったが、かなり熱を帯びていた。

 これでは楽しめるものも全力で楽しめまい、諦めてログアウトする。
 無理しているつもりはなくとも、やはり休む時は休めという事なのだろうか。我儘というものは全く以て難しいものである。