WEBイベント報酬期間の終了日間近、即ちコレクトファイル「幻創の母コレクション」の終了日間近。
 私はフレンドのアメジストさんと共に緊急クエスト「月駆ける幻創の母」エクストラハードへと挑んだ。
 これが事実上最後のチャンスだと。


 私の持っている「アストラリープ」のコレクトシートは、あと一回エスカファルス・マザーの打倒を残すのみとなっていた。打倒して指定アイテムを拾えば、コンプリート報酬のレア度13カタナ「アストラリープ」が手に入る。
 そしてそれは、通算六振り目なのだ。

 クラスレベル80が解禁されて暫く経つ。
 私は今までレア度13新世武器を+35まで強化出来る個数まで揃える事が出来ずにいた。偏に時間が無く、コレクトシートもNPCプレゼント武器も間に合わないという憂き目をずっと見てきたのだ。
 クラスレベル80解禁には、そのクラスが扱う武器の中でもレア度13の武器を+35まで強化する事が条件の一つとして挙げられていた。
 この侭ずっと届かないのだろうか。そんな不安を払拭出来るのが、今回の戦いだった。

 戦いはいつもよりも緊張したものだったが、何とか無事に終わる事が出来た。
 しかし油断してはならない。指定アイテムを拾わねば何もかも水泡に帰す。倒した後に回線落ち、という最大の敵があった。
 ボスドロップが割れて、中身が出てくる。テロップが表示され、私はまず銀色に光る指定アイテムを探した。そして間違い無く拾う。
 NPCプリンから「アストラリープ」授与の通信も入り、アイテムパックに入っている一振りを確認出来た。

「35(強化)でーきーるーぞー!!!!!」
 労いの言葉の後に思わず雄叫びを上げる。それにアメジストさんが驚き、祝いの言葉をくれた。
「ああー、なんかこっちが安心して肩の力抜けたぁー」
「なんと!?」
「なぜかw」
 アメジストさんはこう告げたが、以前に私がどうしても+35強化に届かないと嘆いていたのを知っており、少なからず不安に思っていてくれたのだろう。

心置き無く立ち向かえ01
 そうして、私はアイテムラボへと走った。
 慎重にアイテムを選択し、項目を確認する。
心置き無く立ち向かえ02
 完成など、今回もしないだろう、出来ないだろうと思っていた。
 しかしやっと届いた。
心置き無く立ち向かえ03
 NPCコフィーへクライアントオーダーを報告する時でさえ、実感があまり無かった程である。
 私にとってこの達成は、それ程に難しいものだったのだ。

 サブクラスのレベル制限解放、他のキャラクター向けのレベル制限解放、まだやる事は山積みだ。
 しかしひとまずは、この後控えている戦いに向けての武器が完成した。安堵の次は更なる闘争心に心躍らせ、次を見据える。