前々から、私は誰かと交流する事が下手なのだと思っている。
 交流中は定かではないが、問題なのは一旦交流を終えてからだ。次に交流を持つまでに、気が付けば大いに時を過ごしてしまっている。
 当然、音沙汰が無いと判断されて離れていったかたもいるだろう。
 それは私自身が避けたいのだが、どうにも時間が作れずに叶わぬ願いにもなっていた。


 ある日、フレンドのタカシさん(タカシくん)とSさんへ、何とか一緒に遊べないだろうかと声をかける。思えば声をかける時はいつも「久々」になっており、己の時間作りの下手さを思い知る事となっていた。

心躍る理由01
 呼びかけに了承を貰えた私は、バル・ロドス関係のデイリーオーダーをこなしに三人で「海岸探索」へと向かう。無事に終わらせてキャンプシップにて雑談していると、そろそろ夜も更けてきた。私がそろそろログアウトする旨を伝えると、二人から「いつでも呼んでくれ」との言葉があった。特にコレクトシートも手伝うから、という言葉に私は驚愕するしかなかった。
「あわわ……どうしても困った時は……!!」
「少し困った時でもww」
 笑いながらタカシさんが告げるものの、私は悩みがちに応える。
「む、むむむ……。どうも抵抗があって……殊更コレクトに関しては……」
 目標エネミーが武器によって違うコレクトシートの仕組み上、どうしても誰かが損をする事がある。加えて強力な武器を手にしている為コレクトシートそのものがいらないかたもおり、どうしても易々と手伝ってくれとは言えないのだ。
 しかし二人としては、現在確固たる目標が無い為にクエストに行かない日もあるので、誘われたほうが余程いいという。

 それは骨折り損のくたびれ儲けかもしれないが、退屈よりはずっといいのかもしれない。
 誰かと共にいる事の喜びならば、私とて感じた事は何度もある。くたびれても、一息つくその時に誰かがいるその安心感を。