記事「気高くはなく、高く」の続きである。

 トリガークエスト「境界蝕む灼熱の絶対零度」エクストラハードを、ヴィタエスレインで勝ちたい。
 その為に急遽ではあるが、ユニットを新調した。


 その結果、ユニットの追加効果の恩恵を失ってPPは20減少という大幅な低下だが、HPは100近く増え、防御力全般もかなり強化される。打撃力と技量も僅かに増加し、少しは戦いが楽になるかもしれない。あとは、劇的に変わったPPの管理に十分注意せねばならない事がどれ程響くだろうか。
最凶は敵なのか01
 武器パレットは「アサギリレンダン」と「サクラエンド零式」のみで埋める。前回戦った際、焦ってしまい使わないフォトンアーツに切り替えそうになった為である。
最凶は敵なのか02
 今回はどうなのか。サブパレットも編集し、打撃力とPPを上げる「ミートレーション」も確かに使用して、挑む。

 やはりPPが大幅に変わった事へまだ不慣れが見え、管理が甘くなる。カウンターに失敗した時の為に最低でも40は残しておきたいのだが、なかなか上手くいかなかった。
 位置取りこそ上手くいったようで、前回より少し早い37:00頃に怒り状態へ移行する。この動作を灼零解放というらしい。
 しかし回復薬が徐々に底を突き始めており、遂に何もかもを使い果たしてしまった。少ししてバイタルサインも赤くなり、倒れるのも時間の問題というところでカウンターをミスしてしまう。ガードになった事でごく僅かだった体力も尽きてしまい、その場に倒れた。しかしこれで補給には行ける、そう思った瞬間だった。
 柔らかな光に包まれ、尽きていた体力が全快したではないか。
 装備していたマグにいつか付けたトリガーアクション「支援/復活A」が、よりによって此処で発動してしまったのである。これには絶句するしかなかった。
 この逆境に拍車をかけてしまい、しかし動きを止める暇も無い。その後かなり粘ったが、やはり回復薬無しでは耐えられる筈もなく倒れ伏してしまう。
 キャンプシップにて慌てて補給し、戦場へ舞い戻ったものの。慌てぶりは最高潮、動きにも精細というものがまるで無い。次々に攻撃を貰ってはジャストリバーサルまで仕損じて、回復薬を浪費してしまう。
 そんな私に、ある種の追い討ちがあった。パートニャーからの通信である。
『弱ってきてるニャ! あともうちょっとだから がんばってニャ!』
 つまり、エルゼリオンの体力はあと僅からしい。
 しかし此処に来て尚も動きに精細は戻らない。残り時間はまだ17分と大幅に残しながら、またもジャストリバーサルに失敗して地面に倒れた。
 其処へ逃すかと言わんばかりに炎のブレスが飛ぶ。
最凶は敵なのか03
 元々大幅に減っていた体力へとどめを刺され、またしても失敗となった。

 あの瞬間から絶句した侭、溜め息も出ない。
 マグは悪くない。支援が運悪く噛み合わなかった、それだけだ。
 それだけだが、この不運に心が軋む。元々運は悪いほうだが、その不運さえ敵になって襲いかかるとは思いもよらなかったのである。
最凶は敵なのか04
 ひとまずマグのトリガーアクション「支援/復活A」を「支援/HP回復A」で上書きしておく。
 あまりに心折れて、端金を持ってふらふらとビジフォンへ歩き、泣きの一回が如くクエストトリガーを一つ買い足してしまう。地味且つ反則染みた行為だとも思うが、こうでもしなければ立ち直れそうになかった。

最凶は敵なのか05
 其処に可能性がある限り、何もかもが敵になる。そんな現実を目の当たりにした形だ。
 だがそれは、出来るものであれば一つずつ解決すればいい。
 まごついている暇は無いのだが、それを蔑ろにしては勝利の可能性まで潰してしまうのだろう。そのような事だけは、あってはならない。



 続き:「頂で眼を開け」