トリガークエスト「境界蝕む灼熱の絶対零度」を発生させるクエストトリガーの使用期限、19年5月15日が迫っている。しかし諸用で期限日の前三日間はログイン不可能な状態だった。
 19年5月12日、事実上のラストチャンスとなる日に何とかログイン出来たものの、この頃体調を崩しており、その悪さたるやクエストへ挑戦するにしても一度が限界な程である。
 これは最早ヴィタエスレインでの挑戦は侭なるまい。武器をカザミノタチに持ち替え、クエストカウンターへ向かう。その足は果たして千鳥足ではなかっただろうか。


片付けの悔しさよ01
 これを見るのも最後である。一気に緊張感に襲われる。
片付けの悔しさよ02
 しかし逃げ出す訳にもいかず、一度きりの挑戦に懸けた。

片付けの悔しさよ03
 今回、攻撃強化アイテムは何も使用していない。ドリンクもデバンドリンクEXで、攻撃面では純粋に己の力のみだ。
 戦ってみてすぐに、やはり記憶力の無さが災いしてすっかり不慣れになっている事に気付いた。忘れている攻撃もちらほらあり、肝を冷やす場面もあった。
 それでも頭を懸命に狙っていると、角が割れる。属性減衰が起きたようだ。過去からすると実にハイペースで、タイムも気になり始める。
 それが油断を呼んだのだろうか。
 ある時ロックオン状態でエルゼリオンの体に埋まってしまい、視界を奪われる。焦りの中で抜け出した私が見たものは、巨大な火球を放とうとする瞬間だった。
 まだ怒り状態ではなかったのだが、火球を放つ動作、火球そのもの、そして着弾の大爆発と三段階の当たり判定が発生するものを全て貰っては一溜まりもない。その場に倒れ伏して、しかし茫然とする暇は無く、すぐさまキャンプシップへ戻って少しばかりの補給を済ませて戦場へと舞い戻った。今までの挑戦でこれ程情けない失敗は無く、悔しかったのは言うまでもない。
片付けの悔しさよ04
 最後には打倒に成功したものの、靄がかった気持ちはとうとう晴らす機会が無かった。

片付けの悔しさよ05
 クリアタイムは26分37秒。倒れてから戦場に戻るまでに約2分強が必要な事を考えると何とも遣る瀬無い。
片付けの悔しさよ06
 マグが生産してくれたのもスターアトマイザー二つという好条件だったが、それも有効に活かす事は無かった。

片付けの悔しさよ07
 色々と悪条件が重なって溜め息の出るものだが、結果は結果である。二度と無いもの程、やはり悔しい。
 ゆっくりと塔の階段を下りるその背中は、きっと猫背になっていたのだろう。