アドバンスクエストで入手出来る、各種輝石。それらとの交換武器には、+10強化称号を持つ旧式武器が数多くある。
 しかし近日、その交換が廃止されるという。期日ぎりぎりになって漸くその確保作業に着手する事が出来た。


 交換には対応した輝石の他に、基礎となる武器が必要になる。殆どの武器は以前コレクトシートで直接入手、或いは輝石と基礎となる武器が手元にあったので苦労せず集める事が出来た。
 輝石のみ足りなかった分も何とか集めて交換し、残るは輝石はあるが武器が無い二つとなった。しかし此処に来て、躓くどころか大きく転ぶ事となる。

遺物と化すその前に01
 まずはガンスラッシュ「ロエリアベロウ」を求める事にして、基礎となる武器「ブロックベロウ」をマイショップで探す。
遺物と化すその前に02
 検索結果を見て我が目を疑った。出品が一つも無いのである。名前が間違っているのか、入念に確認してもやはり無い。
 では、と直接「ロエリアベロウ」を検索すると、僅かな出品はあったものの、とても気軽に買える値段ではなかった。
 何故だと思い、「ブロックベロウ」のドロップ情報を調べてみると、納得するしかなかった。

遺物と化すその前に03
 「ブロックベロウ」の持ち主は、難度ベリーハード以上のビッグヴァーダーだった。
遺物と化すその前に04
 その下部に左右合計六つ装着されている、青い部品のあるバルカン部分を部位破壊して初めてドロップ判定が発生するという、特殊な条件が有志によって判明していた。最近ビッグヴァーダーとは戦う機会が無い事に加え、このバルカン部分は下部から移動しない事もあり無視されやすい。必然的に入手の機会は無くなっているのだ。
 難度スーパーハードのほうが若干ドロップ率はいいのだろうが、スーパーハードのビッグヴァーダーは破壊された部位を修理する機能を持つ。下部のバルカン部分を修理するのかまでは解らなかったが、知らない内に修理されてドロップ判定が消滅するような憂き目を見るのも大いなる負担である。
 残された時間は僅かしかない。私は決心するや否や、フリーフィールド「地下坑道探索」ベリーハードへと赴いた。

 贅沢にレアドロップ倍率に最大限のブーストをかける。文字通りの緊急事態だ。
遺物と化すその前に05
 部位破壊だけではドロップ判定枠が足りないかもしれないと考えて、道なりに進む途中でエネミーを斬り伏せていくのだが、どうにも地下坑道マップは出口が解りづらい。出口には簡易に柱が組んであるという特徴も遠くからは見えないもので、入り組んだマップに隠れている事も多々あった。
 そうしてキャンプシップと地下坑道を往復するのにも疲れが出てきた頃だろうか。フレンドのRさんの声がする。何をしているのか尋ねられたので私が現状を伝えると、Rさんはそれに加勢する事を申し出てくれた。私がRさんを拝みたい心地だったのは言うまでもないだろう。
 言葉に甘えて再び地下坑道を、今度は二人でひた走る。途中で緊急クエストの知らせも入ったが、Rさんは私のほうを優先すると告げ、その心強さに感謝しきりだった。
 最奥部へ辿り着き、二人して願かけをして出てきたものは。
遺物と化すその前に06
 まさかのレア種、キングヴァーダーである。これには二人で笑うしかなかった。

遺物と化すその前に07
 しかし、「ブロックベロウ」は一向に出てこない。そうして夜更けになり、最後にRさんが難度スーパーハードを提案してくれたので挑んだが、悲しい事に出てこなかった。
 休息の為ログアウトするRさんを見送った私も最早這々の体である。これはもう一つの交換武器も諦めるしかあるまいと、その日を終えた。

 ガンスラッシュ「ロエリアベロウ」、そして間に合わなかったもう一つ、ウォンド「コムロートール」の二つを期日までに入手する事はかなわなかった。
 これで二度と手に入らない、そう思われたが、後日発表によれば今後コレクトシートでの入手経路を作ってくれるらしい。確実に手に入れられる保証は何処にも無いが、無いよりはずっとましである。
 今回の旅路は酷く疲れたものだったが、決して無駄なものとは思わなかった。此処まで探索を続けられたのも、厚意の温かさあってのものである。