全くの二次創作の話です。苦手なかたは閲覧をお控えください。

 レツィービートとエルダローエ、その出会い。


 此処ではない全く別の世界、彼らの故郷にて。
 レツィービートは昔から兄貴分でしたが、その蓋を開けてみると、他人の尻拭いばかりしていたらいつの間にか人に頼られるようになってしまった、というものでした。多感な時期にそうなってしまい、対等に接してくれる人がいなくなって非常に淋しい思いをしていました。
 一方エルダローエは勉強の成績が悪く、それが原因でよく苛められていました。腕っ節は強かったので返り討ちにはしていたのですが、そのストレスは相当なもので徐々に疲れ始めていました。
 そんな日々の中、ある時二人は出会います。苛めがエスカレートして怪我をしたエルダローエをレツィービートが助けたのがきっかけで、エルダローエは噂でしか知らなかったレツィービートへ憧れの念を抱くように。

 それから暫くして、レツィービートが実家の畑仕事を手伝う為に学校を早退したところ、事情を知らずに何かあったのではと心配したエルダローエが追いかけてきてしまいました。来てしまったものは仕方無いので、一緒に畑仕事をする事に。
 内容は人参の収穫。やはりこつが要るもので、エルダローエは掘る際に人参を傷付けてしまいます。
 それを「ちゃんと出来なかった」と気にしたエルダローエへ、レツィービートは言葉をかけました。
「確かに、完璧に出来なかったかもしれない。けれどお前は最後まできちんとやったんだ」
 それを聞いたエルダローエは泣き出してしまいます。今まで人から駄目だと言われ、駄目だと認めるしか出来なかった自分。せめて心配はかけまいと苛めをひた隠しにしてきた苦しさ。一人で抱えるしかなかった淋しさ。そんな数々の苦悩が、エルダローエの持つ強さをレツィービートに教えました。
 だからこそ。
「本当に駄目な奴は、他人の心配なんて出来ないんだ。出来ない事も、少しずつ出来るようになればいい。少しでも出来たなら、それは素直に喜べばいい」
 こう告げられるのです。
「お前は駄目な奴じゃない」
 これがきっかけで、レツィービートを『兄貴』と呼んだり、エルダローエの野菜嫌いが克服されたのは、また別のお話。

 レツィービートも、いつも真っ直ぐに感情を表すエルダローエが今までとは違う、対等に接する事が出来る人だと思うようになります。堅物で、波風を立てないように感情を抑え付けていた性格も段々と穏やかに、自由になっていきました。よく笑うようになったのが一番の変化。

 これまでの冒険の中で、楽しい事もあればつらい事もありました。
 そんな中で支え合っていく冒険好きな彼らは、次には何処を目指すのでしょう。