全くの二次創作の話です。苦手なかたは閲覧をお控えください。

 実は危険で、儚くて、それでも頑張ったすけてっと。


 出会いは、まだオラクルにいなかった頃。
 夜中に物音を聞いて泥棒でも入ったかと警戒しながら、レツィービート、エルダローエ、ツィーエの三人が部屋を探していると、二つの影を見付けました。
 近付いて様子を見ようとしたエルダローエは、いきなり頭に衝撃を感じます。地味に痛い攻撃をした主は、二つの影を守るように立ち塞がりました。
 そうして見えた三つの影。それはまるで三人を縫いぐるみにしたような小人でした。先程エルダローエを叩いたのは、リモコンを持っているレツィービートにそっくりなほうのようです。
 エルダローエとツィーエがそれと睨み合いをしているところで、ふとレツィービートがキッチンに目をやると、荒らされた様子が見えました。その中でとある点に気付いて、徐に小人達へ手招きします。
「腹が減ってるんだったら、何か作るぞ」
 その言葉でリモコンを持ったものはへなへなとへたり込みました。

 何故レツィービートが警戒を解いたのか。一つは、キッチンにある包丁を見付けられていたにもかかわらず、リモコンで応戦した事。もう一つは、守るという行動を見せた事が理由でした。攻撃性の無さと他者を案じる心があると推察したのです。
 小人達が用意された食事を夢中で食べた後、色々と確認し、彼らについて判明した事が幾つかありました。
 言葉は解る事。
 声が出ない事。
 名前が無い事。
 行く宛てが無い事。
 似たような姿をしている彼らを野放しにしては問題、しかし悪いものでもなさそうだ。そう判断して、三人を迎え入れたのでした。

 エルダローエとツィーエに「れーすけ」「えるすけ」「つーすけ」と名前を貰い、意思疎通用のホワイトボードも貰って、三人揃って「すけさん」としての暮らしがずっと続くと思っていたある日。
 レツィービート達が帰宅してみると、すけさんがいません。
 部屋の隅、代わりにいたのは、とある巨悪でした。

 後ろにいる二体の前に立ち塞がる一体。それは出会いの時に見せた、守る行動。
 すぐにそれらがすけさんだと解り、彼らを再びすけさんに戻す対処をして、レツィービート達は巨悪であっても彼らを受け入れる覚悟を決めたのでした。
 その覚悟が、そしてすけさんの願いが届いたのか。すけさんが持つ巨悪の性質に変化が起き、やがて一切無害なもの、別物へと「進化」しました。
 彼らが実は強いのは、元種族の力と「進化」があった為です。

 それから月日は経ち、此処オラクルにて。
 クレイトが帰ってきてから、すけさんはこう提案します。
『さみしいからうもうもしていい?』
 それを了承して、布団代わりのタオルに篭もった三人が「うもうも」して実に半日。
 出てきたのは三人と、もう一人。それがクレイトとそっくりの「くれすけ」でした。

 すけのカルテット、「すけてっと」となってますます賑やかさを増した小さな彼ら。ぱぱ達と今日も楽しく暮らしています。