全くの二次創作の話です。苦手なかたは閲覧をお控えください。

 【怨讐】が辿った、滅びの運命について。


 オラクルや他の惑星、ダーカーにさえ襲いかかり、【深遠なる闇】をも『咀嚼』してしまうところまでは同じです。
 オラクルが手を打つ前に、ヴィスレンが単身【怨讐】へ戦いを挑みました。この頃の【怨讐】は復讐心のあまり物事を判断出来なくなっており、当然ヴィスレンにも容赦無く攻撃を加えます。
 またこの時、【怨讐】は依り代の体ではなくダークファルス体(?)として存在しています。その姿形は、無数の触手を生やした三つ首の蛇に、腐臭を放つ異形が付いたものでした。【怨讐】はこの「腐臭を放つ異形」が何だったのかさえ理解不能になっています。
 激闘の末にヴィスレンは滅多刺しにされ、使用していたレツィービートのヴィタエスレインも破壊、再生不能となり消滅してしまいます。
 しかし、ヴィスレンが消滅寸前に一言、【怨讐】へ何事か告げました。
 その言葉を聞いた瞬間、【怨讐】は絶叫。そしてすぐさま触手で自らを圧殺、自害しました。

 レツィービート達の故郷には魂が集まる場所があります。絶命した事により【怨讐】の依り代も元の三人に分かれて其処へ辿り着きました。
 死後、事の顛末をずっと見ていたエルダローエの魂は、せめて静かに三人を迎えたかったのですが、レツィービートの魂はかなり損傷しており、会話すら侭ならなかったようです。

 ヴィスレンが告げた一言は、たったこれだけです。
「エル、が」
 一番忘れたくなかったエルダローエの事が解らなくなってしまった【怨讐】は、死するしか彼を思い出す方法が無いと悟り、迷う事無くその選択をしただけです。
 ヴィスレンの言葉が届いても、届かなくても。彼はたった一人の為に命を懸けたに過ぎませんでした。