一年以上続けてきたこのブログ、特に「アークス旅日記」の文体の移り変わりについて。


 最初は「自分の書く小説の文体」をちょっと崩した形にしていました。
 「自分の書く小説の文体」には、語り部(ナレーション)に次のような制約が設けられています。

1.淡々と語る事、口調の固定
2.(此処ではPSO2に)初めて触れる人にも解るような表記方法、略称の解説
3.疑問符「?」、感嘆符「!」、三点リーダー「……」の禁止

 初期の頃に3の制約を緩めていましたが、段々と自分の中で違和感が大きくなってしまい、結局また制約を復活させました。
 そして、此処だからこその制約を設けています。

4.リアルネタの引用は極力控える事

 何の事かと言いますと、例えばバットの形をした武器迷彩がありますが、その強さを形容するのに、
「さながら四番バッターのように」
 これはセーフですが、
「さながら○○選手のように」
 これはアウトとしています。
 何故ならば、「PSO2の世界にほぼ確定的にその個人が存在しないから」です。遥か昔にはもしかしたらいたかもしれませんが……。
 前の記事にて「私の脳裏に「クシコスポスト」が流れた」という文を入れましたが、随分悩んで、これはキャラクターではなくプレイヤーの思考であると考えて表記に踏みきりました。しかしながら作曲者が個人となるからか、今でもあまりしっくりきません……。因みに「クシコスポスト」とは、運動会、特にかけっこなんかで流れる疾走感溢れる曲の事です。
 例外なのはリアルネタでも言葉に関するもの、伝承や伝説に関するもので、後者は妖精とか妖怪とかです。アンジャドゥリリさんなどを輪入道に似ている、という表記をするのがこれに当たりますね。それを作ったのが誰か解らない、つまり「特定の個人(人間)」が解らなければOKとしています。

 折角なので私が影響を受けたであろう小説を三つ。「幽霊紳士」、「一夢庵風流記」、「悟浄歎異(「わが西遊記」、作者の作品が幾つか選別された本だったので全体は未読)」かなあと。
 特に「幽霊紳士」が好きです。1990年というかなり前の作品であるからか、それとも作者の癖か、読点が多用されていて少し読みづらいと思われる部分もあります。しかしそれが却って舞台の時代背景を思わせる材料となり、文章自体はとても解りやすくすらすら読めるという、いっそ不思議さえ覚えてしまいます。ああいうびしっと決まる文章を書けたらなあ……。

 変に制約を設けると表現が狭まり書きにくいのでは、なんて思われるかもしれませんが、これが案外と自分では書きやすかったりします。此処はもう慣れなのでしょうね。
 とは言っても、まだまだ発展途中、修行中です。将来、また新たな文体になるかもしれません。
 文もゆらゆら、これからどうなっていくのかなあ。願わくはいいものを。


 続き:「文体のお話再び